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三叉神経痛

三叉神経痛

当院ではお薬による治療から
神経ブロックによる治療
手術による治療まで
幅広く対応しております

病態

典型的三叉神経痛は血管により神経が圧迫されて痛みが生じます。血管以外にも腫瘍や感染により三叉神経痛を生じるものは二次性三叉神経痛、原因となる病気が明らかでないものは特発性三叉神経痛と呼ばれます。


症状

痛みは激痛で電気が走るような、刺されるようななどと表現される鋭い顔面や口の中の痛みが特徴です。痛みは数秒から数分続き、繰り返し痛みの発作が起こります。通常、痛みの発作が起こった後には痛みが誘発されない時間があります。しかし、病気の経過中に痛みの発作時間は変化し、痛みが強くなると発作時間も長くなることもあります。三叉神経痛の部位は刺激で痛みが誘発されるトリガーゾーンが存在し、身体診察時に誘発されることもあります。その他の誘発因子として咀嚼、会話、歯磨き、冷風、笑顔などがあります。

当院で可能な治療

お薬による治療

神経の伝達を抑えるために主にカルバマゼピンというお薬が使用されます。その他にもプレガバリンやガバペンチンといったお薬も使用されます。特発性三叉神経痛では自然寛解期(数カ月から数年にわたり発作が起きなくなる時期)を生じることがあり、まずは内服治療から始めます。

神経ブロックによる治療

局所麻酔薬、神経破壊薬、高周波熱凝固法、パルス高周波法により疼痛を軽減する方法です。
眼窩上神経ブロック、滑車上神経ブロック、眼窩下神経ブロック、上顎神経ブロック、オトガイ神経ブロック、下顎神経ブロック、複数の三叉神経枝が原因の場合は三叉神経節(ガッセル神経節)ブロックが適応となります。

当院では三叉神経節(ガッセル神経節)ブロックにも対応しております。

手術による治療

お薬、神経ブロックで痛みのコントロールが困難な場合に手術が考慮されます。MRIなどで神経血管圧迫が原因と判明している場合は微小血管減圧術(MVD:MicroVascular Decompression)が推奨されています。

三叉神経痛治療フローチャート

画像所見で血管神経圧迫があったとしてもガッセル神経節ブロックを行うことも可能です。お気軽にご相談下さい。