そけいヘルニア
そけいヘルニア
そけいヘルニアは
自然には治りません。
手術が必要です。
手術方法は大きく分けて、
2種類があります。
当院ではどちらの手術方法も安全に行うことができます。
そけいヘルニアの治療法
①
そけい部切開法
(前方アプローチ手術)
手術時間:30分程度
- 他の施設のように局所麻酔(部分麻酔)や腰椎麻酔(せなかの麻酔)で行うことも可能ですが、当院では全身麻酔で行うことが可能です。眠ったままの状態で施術しますので、患者様には安心して手術を受けて頂くことができます。
- そけい部に5cm程度のキズを作り、お腹の「外」からそけいヘルニアの穴にたどりつく方法です。古くから用いられている術式です。
②
腹腔鏡手術
(TAPP法)
手術時間:60分程度
- お腹に5~10mm程度の小さなキズを3ヶ所作り、お腹の「中」からそけいヘルニアの穴に到達する方法です。腹腔鏡の手技に慣れた医師が施術できる手術です。
- キズが小さく痛みが少ない・ヘルニアが左右両方にある場合は同じキズで同時に治療が可能、などのメリットがあります。
- 全身麻酔での手術です。眠ったままの状態で施術しますので、患者様には安心して手術を受けて頂くことができます。
※過去にお腹の手術をしたこと・反対側のヘルニア手術をしたこと、など手術に影響する内容を事前に検討して手術方法を決めます。
※どちらの手術方法も、そけいヘルニアの穴に「フタをする」ように、医療用メッシュ(10×10センチメートル程度の網)を固定します。
当院の強み
双方の手術に熟練した
担当医が執刀
そけい部切開法、腹腔鏡手術の双方を熟知した経験豊富な消化器外科専門医が執刀します。
日帰り手術も可能
お忙しい患者様には日帰り手術をご提案させて頂きます。
翌日もしくは翌々日
退院可能
手術翌日もしくは翌々日に退院することも可能です。
そけいヘルニアとは
- そけいヘルニアとは、そけい部(太ももの付け根)の筋肉に穴が開き、お腹の中の臓器がお腹の外に飛び出す病態を指します。別の名を脱腸(だっちょう)と言います。
- 高齢男性に多い傾向ですが、男女問わず若者にも発症します。
- 昼間に立っている時間が長い人が夕方頃にお腹の下の方に違和感を感じ、よく見ると「太ももの付け根がポッコリふくらんでる」と言って発見されることもあります。
そけいヘルニアの症状
- 太ももの付け根に卵のようなふくらみができ、これが立った状態や力んだ状態で硬く大きくふくらみ、横になったり力を抜くとふくらみが消失して凹みます。 自然に治ることはなく、放置しておくとふくらみが少しずつ大きくなります。
- そけいヘルニアがあると、太ももの付け根に違和感や痛みを感じたり、ヘルニアが大きくなると便秘や尿もれの原因となる可能性があります。
- 腸が飛び出したまま元に戻らなくなることを『嵌頓(かんとん)』と言います。この場合、腸がはまり込んでいるため、ふくらみは横になっても消えず、パンパンになった状態が続きます。その他、痛みやはき気を伴う場合があります。
- 『嵌頓(かんとん)』してしまうと腸がしめつけられて腐ってしまい、場合によっては命に関わることもります。そけいヘルニアの症状がある方には手術を受けることをお勧めします。
そけいヘルニアの検査と診断
- 太ももの付け根にふくらみがある、立った状態でふくらんで・横になると消える、という症状で診断します。
- 他の病気とまぎらわしい場合にはエコー検査や腹部CT検査などの画像検査を行うことがあります。
当院はエコー検査や腹部CT検査を
外来受診日に施行できるので、
そけいヘルニアをすぐに診断する
ことができます。